【2026年版】車売却の頻出用語12選|「知らない言葉」にサインしていませんか?
2026年09月04日更新
「修復歴」「時価額」「二重査定」など、車売却で頻出する用語12語を査定の流れに沿って解説します。買取の語句を理解したうえで、納得できる売却を目指しましょう。
この記事の結論
車売却の用語は「査定前」「査定額」「手続き」の3場面に分かれます。12語のうち、意味を取り違えると損につながりやすいのは次の3点です。
- 修復歴は「骨格部位を交換・修理した履歴」。骨格に及ばない修理は修理歴で、査定への影響が違う
- 一括査定などでは、契約後に減額される二重査定が起こる場合もある。傷や修復歴は先に申告しておく
- 車検証は2023年、リサイクル券は2026年に電子化済み。古い手順のまま覚えていると戸惑いやすい
調べたい用語が決まっている場合は、下の目次の用語名を押すと、その解説へ直接移動できます。意味だけ確かめたいときは、次の早見表で12語を一覧できます。
車売却の頻出用語12語の早見表|意味と押さえどころ
はじめに12語をまとめて確認します。「意味だけ知りたい」ならこの表で足りるように、1語ずつ一言の説明と押さえどころを並べました。背景まで知りたい用語は、このあとの解説で確認できます。
| 用語 | 意味と押さえどころ |
|---|---|
| 修復歴 | 骨格部位(8部位)を交換・修理した履歴自己判断せず申告する |
| 修理歴 | 骨格に及ばない範囲の修理の履歴修復歴とは扱いが違う |
| フレーム | 車体を支える骨格。人の体で言えば骨歪みの判断は査定士に任せる |
| オドメーター | 総走行距離を表示する計器トリップメーターとは別物 |
| 時価額 | 年式・走行距離・状態を踏まえた「今の価値」日々動くので複数社で比べる |
| 二重査定 | 契約後の再確認で査定額が減額される仕組み事前の申告がいちばんの予防策 |
| 自動車検査証記録事項 | 電子車検証の中身を記した書面所有者情報は券面に出ない |
| 自動車税(種別割) | 毎年4月1日時点の所有者に課される税売却では還付なし。廃車は月割り還付 |
| 自動車重量税 | 車検時に車両の重さに応じて先払いする税還付は永久抹消登録のときだけ |
| 委任状・譲渡証明書 | 名義変更を代行してもらう書類と、所有権の移転を証明する書類普通車は実印での押印が必要 |
| リサイクル券 | リサイクル料金を前払い(預託)した証明書再発行不可。照会結果の印刷で代用 |
「委任状」と「譲渡証明書」は名義変更で一緒に使う2枚のため、表では1行にまとめています(12語のうちの2語)。
査定前に押さえる4語|修復歴と修理歴は「骨格」で分かれる
まずは査定の場で必ず出てくる4つの言葉です。特に「修復歴」と「修理歴」は響きが似ていますが、査定への影響は大きく違います。分かれ目は「骨格(フレーム)」です。
修復歴とは|フレームなど骨格部位を交換・修理した履歴
修復歴とは、フレームなど車の骨格部位を交換・修理した過去があることです。事故などで骨格が歪んだ車を直した場合が該当します。

何を修復歴と呼ぶかは、査定会社ごとにバラバラなわけではありません。自動車公正取引協議会や日本自動車査定協会などが定めた統一基準があり、フレームやピラーといった骨格部位(8部位)の交換・修正が対象です。バンパーやドアなど外装パーツの交換や、傷を自分で補修する作業(DIY)は、骨格に影響していなければ修復歴には当たりません。
統一基準で修復歴の対象になる骨格部位は、次の8つです。
| 骨格部位 | どこの部分か |
|---|---|
| フレーム(サイドメンバー) | 車体の前後方向にのびる、土台となる縦の構造部材 |
| クロスメンバー | サイドメンバー同士を左右につなぐ横の構造部材 |
| インサイドパネル(フロント・リヤ) | タイヤハウス内側のパネル |
| ピラー | 窓まわりで屋根を支える柱(A・B・Cピラー) |
| ダッシュパネル | エンジンルームと室内を仕切る隔壁 |
| ルーフパネル | 屋根の部分 |
| フロアパネル | 車室の床 |
| トランクフロアパネル | 後部荷室(トランク)の床 |
ラジエータやヘッドライトを取り付ける車体前部の「ラジエータコアサポート」は、かつて骨格部位に含まれていましたが、2016年4月の基準改定で修復歴の対象から外れました。ここを交換・修理しただけでは修復歴になりません。
ただし、損傷が骨格まで及んでいるかどうかを見極めるのは、専門知識がないと困難です。自己判断で「修復歴なし」と決めつけず、交換・修理した箇所は査定時に正直に申告しましょう。申告漏れは、後述する「二重査定」などのトラブルにつながりやすいためです。
修復歴以外に、傷やへこみがどのくらい査定に響くのかは、車査定で減額されるポイント15選で項目ごとに確認できます。
修理歴とは|骨格に及ばない修理。修復歴とは別扱い
修理歴とは、文字どおり過去に修理をおこなった車を指します。ドアに付いた傷の補修や、破損したバンパーの交換などは修理歴にあたりますが、骨格部位に及んでいなければ修復歴にはなりません。
「事故車」という言い方も同様です。事故を起こした車がすべて修復歴車になるわけではなく、損傷が骨格まで及んだかどうかで、修理歴車か修復歴車かが分かれます。
| 用語 | 該当する例 | 査定への影響 |
|---|---|---|
| 修復歴 | フレームやピラーなど骨格部位の交換・修正 | 大きくなりやすい(要申告) |
| 修理歴 | ドアの傷の補修、バンパー交換など(骨格に影響なし) | 限定的なことが多い |
フレームとは|車体を支える骨格部分
フレームとは、車体を支える骨格部分のことです。人の体で言えば骨にあたります。歪みの有無は専門知識がないと判断が難しいため、査定士に確認してもらうのが確実です。

オドメーターとは|総走行距離を表示する計器
オドメーターとは、車の走行距離を表示する計器のことです。「走行距離」そのものではなく、走行距離を表示する「メーター(機械)」を指す言葉です。
似た言葉に「トリップメーター」がありますが、こちらは給油ごとなどにリセットできる、区間ごとの走行距離を測る機能です。売却時に必要なのは、リセットされない総走行距離を示すオドメーターの数値のため、混同しないよう注意しましょう。
査定額を左右する2語|時価額は日々動き、二重査定は申告で防げる
続いて、金額の話になると出てくる2語です。一方は「今いくらの車なのか」、もう一方は「契約後に金額が動く場面」に関わります。
時価額とは|年式・走行距離・状態を踏まえた「今の価値」
時価額とは、その車を現時点で売買した場合に想定される価格のことです。新車購入時の価格ではなく、年式・走行距離・状態などを踏まえた「今の価値」を指します。
時価額は日々変動するため、査定タイミングによって金額が変わることもあります。「半年前はもっと高かった」というケースもあれば、人気の上昇で相場が上がることもあります。売却を考え始めたら、早めに複数社の査定を受け、現在の時価額を把握しておくと安心です。
二重査定とは|契約後の再確認で減額される仕組み
二重査定とは、契約後に車の状態を再確認した際、当初の査定額から減額される仕組みのことです。申告していなかった傷や修復歴が見つかった場合に起こりやすいです。
最も効果的な対策は、査定時に傷・修復歴・パーツ交換歴などをすべて正直に申告することです。事前申告があれば、減額幅を小さく抑えやすくなります。
逆に「バレなければ大丈夫」と隠す対応は、契約解除や大幅減額につながる恐れがあり、かえって逆効果です。
なお、カチエックスでは引き取り当日に業者がその場で減額を持ちかけることを認めていません。申告内容と実車に違いが見つかった場合は、業者がカチエックスへ申請し、内容を確認したうえで金額の見直しをご提案します。見直し後の金額に納得できなければ、無料でキャンセルになります。もちろん、見つかった内容をふまえて再査定することも可能です。
その場で交渉されない代わりに、申告の正確さがそのまま条件の確かさになります。傷や修復歴は、写真とあわせて分かる範囲で伝えておきましょう。
手続きの6語|車検証もリサイクル券も、2026年基準では電子化
契約が近づくと、今度は書類まわりの用語が増えます。この分野は2023年の車検証電子化、2026年のリサイクル券電子化と、ここ数年でルールが大きく変わりました。古い情報のまま覚えていると戸惑いやすいので、最新の運用で押さえましょう。
自動車検査証記録事項とは|電子車検証の中身を記した書面
自動車検査証記録事項とは、車検証に記録されている登録番号や車台番号、所有者情報などの記録事項のことです。2023年1月4日以降の手続き(新規登録・継続検査など)では、車検証がICタグ付きの「電子車検証」(A6相当の厚紙)で交付されます。
有効期間の満了する日や所有者の氏名などはICタグ側に記録され、券面には印字されません。確認するときは、別書面の「自動車検査証記録事項」か、国土交通省の「車検証閲覧アプリ」を使います。アプリならPDFで保存・印刷もできます。

売却時は、この記録事項と実車・本人の情報が一致しているかを確認されます。氏名や住所に変更があった場合は、事前に変更手続きを済ませておくと、売却時の手続きが早く進みます。なお紙の「自動車検査証記録事項」の交付は段階的に終了し、券面の記載事項が変わらない手続き(車検など)は2025年12月末で、その他の手続きも2027年12月末までとされています。以降は車検証閲覧アプリからPDFで取得します。
自動車税(種別割)とは|4月1日時点の所有者に課される税
自動車税(種別割)とは、毎年4月1日時点の車の所有者に課される税金です。年度(4月から翌年3月まで)の1年分をまとめて納めます。年度の途中で新規登録した場合は、登録した月の翌月から3月までの分が月割りで課税されます。
この月割りが効くのは、登録と廃車のときです。廃車(抹消登録)した場合は、抹消の翌月から3月までの未使用期間分が月割りで還付されます。一方、売却(名義変更)では月割りの精算も還付もなく、その年度分は4月1日時点の所有者が負担したままになります。

そのかわり、未経過期間分を査定額に上乗せして調整する買取店もあります。扱いは業者によって異なるため、査定や契約時に確認しておくと安心です。
「月割り」は登録・廃車のときの計算方法で、納税通知書を毎月に分けて払える制度ではありません。また軽自動車税(種別割)には月割りの制度がなく、年度の途中で取得した場合はその年度は課税されず、手放しても還付はありません。
自動車重量税とは|車検時に重さに応じて先払いする税
自動車重量税とは、車検時に車両の重さに応じて先払いする税金です。次回の車検までの期間分を、まとめて納めています。

こちらは売却(名義変更)では還付されません。還付制度が使えるのは、車を解体して永久抹消登録した場合だけです。車検の残り期間を査定額にどう反映するかは業者によって異なるため、こちらも事前に確認しておくとトラブルを防げます。
委任状・譲渡証明書とは|名義変更で一緒に使う2枚
委任状とは、名義変更などの手続きを買主や業者に代行してもらうための書類です。譲渡証明書は、車の所有権を譲り渡したことを証明する書類です。普通車では、どちらも実印での押印を求められることが一般的です。
一方、軽自動車では委任状や譲渡証明書の代わりに「申請依頼書」を使います。こちらは実印が不要なうえ、2021年1月からは軽自動車検査協会の申請手続きで押印・署名が廃止され、原則として押印も不要になりました。
書類に不備があると手続きが滞り、入金が遅れる原因にもなります。売却時にそろえる書類の一覧と入手場所は、車売却の必要書類6点を完全ガイドで再発行の可否まで確認できます。
リサイクル券とは|リサイクル料金を前払いした証明書
リサイクル券とは、車を廃棄する際のリサイクル費用を前払いしたことを示す証明書です。新車・中古車の購入時に、費用をすでに支払っていることがほとんどです。売却時は、この預託金相当額が査定額に上乗せされることもあるため、券が手元にあるか事前に確認しておくとよいでしょう。

紛失していても、リサイクル券そのものは再発行できません。かわりに「自動車リサイクルシステム」のサイトで預託状況を照会・印刷すれば、リサイクル券の代わりとして手続きに使えます。
なお2026年1月からリサイクル券は電子化され、それ以降に新車を購入しても紙の券は発行されません。リサイクル料金は「自動車リサイクルシステム」のリサイクル料金検索や車検証閲覧アプリで確認します。2025年12月までに受け取った紙の券は、車検証と一緒に保管しておきましょう。
この節の車検証・リサイクル券の運用は2026年9月時点の情報です。様式や交付の扱いは年単位で変わるため、実際に手続きへ動く前に、国土交通省の電子車検証特設サイトや自動車リサイクルシステムの案内で最新の扱いを確認してください。
書類の名前や必要な手続きに迷ったときは、カチエックスの専任担当(CS)にチャットで確認しながら進められます。名義変更などの手続き自体は買取業者が進めるため、用意するのはこの記事の書類とスマホで撮った写真だけです。
まとめ:知らない言葉に、サインしない
車売却で損をしないために、まず取り組みたいことは3つです。
- 修復歴やフレームの状態は、自己判断せず正直に申告する(二重査定の予防になる)
- 時価額は日々動くもの。1社の言い値ではなく、複数社の査定額を比べて判断する
- 書類は「電子車検証」など2026年時点のルールを前提に、早めに揃える
3つに共通するのは、「わからないまま進めない」ことです。用語の意味を知っているだけで、査定士の説明にただ頷くだけだった時間が、自分で条件を比べて選ぶ時間に変わります。
知らない言葉に、サインしない。それが、愛車を安く手放さないためのいちばんの近道です。
カチエックスでは、スマートフォンで写真と車両情報を登録すると、最大19社が買取金額を入札します。提示された金額の中から最高額を確認したうえで、売るかどうかをゆっくり決められます。写真と申告した内容に大きな相違がなければ、提示された条件のまま取引を進めるのが基本です。
【写真を送るだけ】最大19社の入札額から最高額を選べるカチエックス
写真と車両情報を登録するだけで、全国の買取業者が買取金額を入札。その中から一番高いところを選ぶだけで、業者との交渉はカチエックスのスタッフが代行します。
価格に納得できなければキャンセルも可能です。用語や書類に不安があるときも、専任担当に相談しながら進められます。
よくある質問
Q.修復歴があると、査定額は必ず下がりますか?
下がる傾向はありますが、下落幅は車種や損傷箇所によって異なります。
必要以上に恐れず、正確に申告したうえで複数社に査定してもらうと、適正な金額を把握しやすくなります。
Q.二重査定を避けるにはどうすればいいですか?
契約前に、傷・修復歴・パーツ交換歴などをすべて申告することが最も効果的です。
申告内容を書面に残してもらうと、トラブルを避けやすくなります。カチエックスの場合は、引き取り当日に業者がその場で減額を持ちかけることはできない運用です。申請された見直し額に納得できなければ無料でキャンセルでき、その内容をふまえて再査定することもできます。
Q.「事故車」と「修復歴車」は同じ意味ですか?
同じではありません。
事故を起こした車でも、損傷が骨格部位まで及んでいなければ修理歴車として扱われます。骨格部位を交換・修正した場合に修復歴車になります。
Q.オドメーターとトリップメーターは何が違いますか?
オドメーターは総走行距離、トリップメーターは区間ごとの走行距離を示します。
トリップメーターは給油ごとなどにリセットできます。売却時に必要なのは、リセットされない総走行距離を示すオドメーターの数値です。
Q.自動車税や自動車重量税は、売却したら還付されますか?
名義変更による売却では還付されません。
月割りで戻るのは廃車のときです。自動車税(種別割)は抹消登録の翌月から3月までの分、自動車重量税は解体して永久抹消登録した場合に、車検の残り期間に応じた金額が還付されます。売却の場合は、未経過期間分を査定額に上乗せして調整する買取店もあるため、査定や契約時に確認しておくと安心です。
Q.電子車検証になって、所有者の氏名や住所はどこで確認できますか?
券面ではなく、別書面の「自動車検査証記録事項」または国土交通省の「車検証閲覧アプリ」で確認します。
2023年1月4日以降の手続きで交付される電子車検証では、変更が生じる項目はICタグ側に記録されます。紙の「自動車検査証記録事項」の交付は段階的に終了し、券面の記載事項が変わらない手続き(車検など)は2025年12月末、その他の手続きも2027年12月末までとされています。
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本記事の修復歴の定義は、自動車公正取引協議会・(一財)日本自動車査定協会などが定める統一基準(2016年4月の改定でラジエータコアサポートが対象外になった現行基準)に基づいています。制度・手続きに関する記載は2026年9月時点の情報のため、最新の運用は国土交通省の電子車検証特設サイト・自動車リサイクルシステム・お住まいの自治体の案内をご確認ください。車検証・リサイクル券の画像は記載値をダミーにした見本で、実物の複製ではありません。図中の税額は一例で、排気量・車両重量・登録時期により異なります。入札社数(最大19社)は、時期・車両・地域により異なる場合があります。
※過去1年間の実績に基づく
※車両の状態が出品時の調査結果と異なる場合は、買い手が売買契約を解除する場合があります。
※弊社による調査完了前は無料で出品取消可能です。調査完了後の入札期間は出品取消不可ですが、入札価格にご納得いただけない場合は無料で契約を成立させないことが可能です。なお、売買契約成立後の出品者都合での契約解除等が生じた場合には所定の手数料・違約金が発生する場合があります。詳細は利用規約をご確認ください。